先生からのエール
憧れの背中を追いかけて
山口麻里 先生
2025.04.15

私は人と話すことが苦手でした。話そうとすると緊張で顔が真っ赤になり、その恥ずかしさと自信のなさで、なかなか自分から声をかけにいけないことがありました。
そんなある日、自分から話しかけても緊張しない、不思議な人と出会いました。私が小学3年生の時の担任です。先生はいつも明るくて、私が挑戦して失敗しても何でも受け止めてくれました。
「どうした? 何かあった? 話聞くよ」
「こうしてみたら? 一緒に練習してみよう!」
先生からもらう言葉一つひとつがとても嬉しく感じました。
それからは困ったことや失敗をしても先生には打ち明けたくなり、自分から話しかけて先生に色々な話をしたことを今でも忘れずに覚えています。
先生と出会ってから私は少しずつ人と話すことが好きになりました。
おおぞら高校で働いていると、昔の私のように話すことが苦手という生徒と出会います。話しかけてみようかな? という気持ちにさせる、あの時の先生のような大人になれるよう、日々背中を追いかけ続けています。