大切な時。

 3年生のみなさんは、進路が決まった方も、これからいよいよ大切な時期を迎える方もいらっしゃると思います。

 みなさんが、それぞれ、「なりたい大人になる」ための大切な時間を過ごされること、そして、希望をかなえられることを、心からおいのりします。

 高校生活は、ある意味では、なかまたちと濃密に過ごす人生さいごの時かもしれません。

 高校を卒業したあとは、同じなかまたちとずっといっしょにいるということが案外なくなってしまいます。

 屋久島おおぞら高校での残りの時間を、どうか、大切になさってください。

 いちばん素敵なことは、過ぎ去った後でわかることもあるのですから。

屋久島おおぞら高等学校
校長 茂木 健一郎

1962年東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部を卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程を修了、理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。
「ベースとなっている人間力の強みを生かした上で、いろんな方向にとんがっていける生徒が出てくるような高校にしていきたい」