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樹齢2000年の屋久杉「翁杉」に起こった大異変

屋久島で、一番有名な杉の木はモチロン「縄文杉」です。
日本で・・・いや、世界で一番太い杉です。
では、2番目をご存知ですか?
それが、最近ニュースにもなった「翁杉」と言われています。
「翁杉」の名前の由来は、昔ここから「翁岳」と言う屋久島の山が見えたことから付いたそうです。

この翁杉が何と!!折れてしまったのです!!
9月9日の夜から、10日の朝にかけての出来事だそうです。
翌日の11日、私が縄文杉へいく用事があったので、その際に実際に現場を見ることが出来ました。
いつもであれば、薄暗く、うっそうとした森の中に佇む翁杉を左側に見ながら、その先にあるウィルソン株を目指すのですが・・・その日は、そこにいる筈の翁杉がいなくなっていました。
とても天気が良い日だったので、太陽の光がサンサンと降り注ぎ、折れた翁杉が明るく照らされていました。

翁杉は地面から3m程の高さで折れ、上部は登山道と反対側にある沢側へ倒れており「木っ端微塵」と言う言葉が当てはまるほどに砕けていました。
倒れた理由は、幹内部が腐って空洞化しているため、自分自身の重さや着生植物の重さに耐えきれず折れたものと推定されています。

翁杉の居なくなった場所は、上空にポッカリと空間が出来て光が地面に届くようになりました。ここから、新しい森の再生が始まるのです。数千年後の未来には「第二の翁杉」がここに立っているかもしれません。

翁杉の立っていた、その場所の周辺では翁杉の香が強く漂っていました。まるで「ここで私は生きていたのだ」と私たち人間に伝えているかのように。

~山岳ガイドも務める伊熊先生より~ 


翁杉詳細(屋久杉 巨樹・著名木図鑑より)
樹高:23.7m
胸高周囲:12.6m
標高:1000m
推定樹齢:2000年

国立公園特別保護地区
森林生態系保護地域(保全利用地区)

着生植物:アオツリバナ・サクラツツジ・ヤマグルマ・サカキ・アセビ・ヒカゲツツジ・アクシバモドキ・ナナカマド・ヒノキ・リョウブ・スギ

古びた幹には、上部の着生植物の根が下がり、コケ類がまといついている。湿度が高いところにあって着生が多い。
(2010/09/16)
折れた翁杉の痛々しい姿

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