スクーリング

屋久島の大自然で体験する、スクーリング

年に1回が待ちどおしい、魅力的な体験。

年に1回、世界自然遺産・屋久島で過ごす集中スクーリングでは、一生忘れられない感動的な体験が待っています。自分を見つめ、友人や先生、そして自然と向き合うことで、自分自身の中にある「生きる力」を大きく育んでいきます。

「ホリスティック教育」とは

人と人の絆、心と身体のバランス、人間と自然の共生、生命の尊厳や神秘、時のリズムや個人のタイミング......。
「ホリスティック教育」は、あらゆる物事の「つながり」や「かかわり」を全体として意識できるよう導き、育む教育です。各キャンパスでも全人的な教育を行いますが、特に屋久島スクーリングでは世界遺産の大自然が助けになり、生徒自身が「自分は一人きりではない」という感覚を身につけていきます。日常と非日常、両方の経験を通して、生きる力を自ら獲得できるようサポートしています。

誰もが、この地球上にたくさんある命のひとつ。──茂木健一郎

屋久島おおぞら高等学校では、茂木健一郎氏の特別授業が実施されました。大自然の中で行われる茂木氏と生徒たちとの交流は、まさにホリスティック教育を具現化したものといえます。

もぎ・けんいちろう
1962年東京生まれ。脳科学者。東京大学理学部・法学部卒業。慶應義塾大学大学院特任教授、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとした脳と心の研究を行う。『脳と仮想』(新潮社文庫)ほか著書多数。

はじめて屋久島での特別授業を行った時、「われわれも、この地球上にたくさんある命のひとつに過ぎない」、そういう謙虚で、それでいてとても豊かな気持ちになりました。日本という島国の中に、屋久島という存在があることでさえ奇跡のようですが、それを体験できる人も幸せです。たぶん、自然の偉大さに触れたり、海外へ出てみたりしないと、自分の中にある謙虚さや豊かさ、可能性に気づくのは難しいのでしょう。

また、屋久島の森には、さまざまな生き物がそれぞれに応じた場所で生きています。ひとつの生き物を見ると、あることは得意なんだけれど、別のことは苦手。また別の場所にいる生き物を見ると、別のことが得意で、他のことが苦手。つまり、お互いが得意な場所で生きているわけです。われわれのいる社会も、誰もが何かが得意で何かが苦手だけども、それでいいじゃないかと思えてきます。ひとりの人がすべてをやる必要はない。自分の得意としていることを、自分の場所で活かせばいい。

大きな視点から全体を捉え、全体の中からそれぞれが得意なことをひき出し、伸ばしていく。そういう教育をめざしているのがKTCなのでしょう。(談)

屋久島スクーリングとは

年に1度、すべての生徒が屋久島に出かけ、学ぶことを「屋久島スクーリング」といいます。これは全国にあるキャンパスに通学している生徒も、自宅で学んでいる生徒も、全員が必ず参加するもの。高校卒業に欠かせない条件のひとつです。教室や体育館での授業、屋久島の大自然での特別活動、宿泊棟での自由時間など、さまざまな体験を積み、新しい仲間と出会い、多くの時間を共有することで、絆が深まり、視野が拡がります。

スクーリングの目的

誰もが必ずもっている内発的な「生きる力」を、独自のプログラムで引き出し、確固たる大きな自信につなげます。

「生きる力」とは
  • 思いを伝えること
  • 考えること
  • 物を作ること
  • 我慢すること
  • 人と交わること

この5つの生きる力を持った人間を育てるためにスクーリングでは次の「3つの体験」を実践します。

  • 大自然と向き合える「遊び」の体験。
  • 達成感を得る「仕事」の体験。
  • 便利な都会生活から切り離された大自然の中で、自分の居場所や存在を意識させる「不自由」体験。

屋久島でのプログラム

テーマは生命(いのち) 。一人ひとりが、他者(生命)と「関わり」、「向き合い」、「バランス・調和を取る」。そんなさまざまな体験を通して、自分そして他者の生命の尊さ、輝きに気づくことができる。それがオリジナルグループワークです。

スクーリングの1日(例)

6:45~ 朝食 しゃきっと起きて、しっかり食べて、素晴らしい一日の始まりです。
8:30 授業 1時間目は屋久島の歴史を学び、2時間目は美術の授業。
美しい花をデッサンします。
12:00 昼食 今日は校舎を出て、大空の下でお弁当。海を眺めながらの昼食は最高です!
13:00 トレッキング 白谷雲水峡へトレッキング。神秘的な景色が広がります。
18:00 夕食 身体を動かした後は、ごはんが美味しい!
みんな笑顔でテーブルを囲みます。
19:00 ふりかえり スクーリングの感想をグループごとに発表し、感動を共有します。
21:00 フリータイム 消灯までのひとときは、おしゃべりやリラックスタイム。
  • きっと、ずっと
    忘れられない思い出です

    佐竹展行くん/仙台キャンパス

    屋久島はそれまで行ったこともない別世界! ヤクスギランドでは何千年も変わらない木々の姿に感動しました。風景だけでなく、初めて話をした人もたくさんいました。目を閉じるとすぐに浮かび上がってくる思い出ばかり。貴重な5日間を過ごした屋久島に感謝したいです。

  • コンビニのない生活で、
    大切なことに気づいた

    夏目初美さん/浜松キャンパス

    「自然と共存し合い、人と協力し合って生きることの大切さ」。屋久島ではそんな貴重な体験を胸に刻むことができました。コンビニがない、いつもいるはずの人がいない。だからこそ見えてくるものがたくさんありました。大きな変化が起こったこの数日間は私の人生の宝物です。

  • 視野を広くもって、
    チャレンジしたくなった

    藤原沙羅さん/大阪キャンパス

    屋久島に来るまでは「早く終わって帰りたいな」という気持ちだったけれど、最終日には「帰りたくない」という気持ちになりました。全国各地から来ている人たちと交流することで、狭い世界で生きてきたことを実感。これからは視野を広く持ち、いろいろなことに挑戦していきます。

  • 自分の好きなことを
    再確認し、仲間の力を実感

    真下倫和くん/立川キャンパス

    屋久杉ランドの自然体験では、自分の足で歩き、実感しながら物事を知ることが好きだと再認識できました。また、チームビルディングでは自分以外の人と関わることの大切さを知ると同時に、自分では思いつかないような意見をもっている仲間と出会い、感激し、刺激を受けました。

屋久島スクーリングスペシャルプログラム

大自然だからこそ、経験できることがあります。屋久島にいるだけで、素直になることも。
すべてが特別な経験の中で、さらに素晴らしい時間の過ごし方も整えています。

ウミガメの観察調査

5~7月にかけて、屋久島の浜にはウミガメが訪れます。深夜、静かに、でも力強く卵を産み、また海へ帰っていく姿を適度な距離から観察。ウミガメが上陸しないこともありますが、期待しながらみんなで過ごす時間も、忘れられない思い出になるでしょう。

親子スクーリング

「あなたを生んで、良かった」「生んでくれて、ありがとう」。照れくさかったり、面倒だったり、ふだんは言葉にできないことも、大自然に囲まれ、感動を共有することで、素直に口にできます。親と子の絆をさらに深める体験。それが親子スクーリングです。

リレー水田

全国から屋久島スクーリングに訪れた生徒が、縄文時代の稲作を再現した「古代米縄文水田」で、お米づくりをリレーでつないでいきます。赤米、黒米、緑米、香米など生命力にあふれるお米の豊かな実りを願いつつ、春の種まきから田おこし、田植え、草取り、稲刈り、秋の脱穀まで、機械を使わずにお世話。土や植物に触れながら、一緒に作業をする仲間への信頼感や、次の工程を受けもつ人への思いも芽生えます。

リレー水田の一年間
3月:種まき/4月:田おこし/5月:田植え/6~8月:草取り/9月:稲刈り/10月:脱穀/11月:新米奉納 ※天候や稲の生育状況により、時期がずれることがあります。