Vol.44 熱血!高校生販売甲子園 2011.12.5 更新

 11月19日・20日に群馬県高崎市でユニークなイベントが開催され、話題を呼んだ。イベント名は“熱血!高校生販売甲子園”高校生がチームとして出場し、一定のルールの範囲内で、商品の仕入れから販売までを行い、それを、来場者及び審査員が売上や接客などを総合的に評価し、優勝チームが決定するしくみである。 この大会に、大宮キャンパスと高崎キャンパスが参加し、それぞれが3位と4位に入賞するという快挙を達成した。
 大宮キャンパスは、群馬県板倉町で、生徒たちが、種モミの発芽から手掛けた、入魂のコシヒカリ(四俵分)を2kg入りのペットボトルに入れて販売、さらには、米を材料として焼きあげたオリジナルの米プリンは評判を呼び、150個が二時間で完売となった。一方、高崎キャンパスは、屋久杉で作った屋久箸と屋久島けんちん汁。けんちん汁の中身は、屋久島沖で獲れたとび魚のつみれ、蜜いも。味つけは、鯖ぶしと屋久島しょうゆで味付けするなど、屋久島尽し。販売マナーと相まって両校とも、高評価を獲て、充実の二日間となった。その健闘に心から拍手を送りたい。
 まさに我々が追求しようとしている、生産者自らが加工し販売するという第6次産業が、見事に実践されたといえようか。大宮キャンパスのこしひかりは、種モミの発芽作業からはじまり、田起こし、田植、草取り、稲刈、脱穀、精米を一貫して、生徒たちが自らの手でかかわってきた第1次産品である。そしてこのこしひかりを原料として、製菓学校の力を借りながら、何度も試作してできあがったのが、米プリンというオリジナルな第2次産品であり、生産者自らの手で、消費者に直接届けられたのだ。
 トヨタ、ソニー、パナソニックという日本の大企業が海外に拠点を移し、産業の空洞化が叫ばれ、日本の未来に暗雲がたれこめている。しかし、どっこい、日本には農業という世界に誇る資源がある。永い間、国際分業論の名のもとに、工業製品を輸出する見返りに海外の農産物を輸入するために、日本の農業は自立する道を阻まれてきた。補助金をもらいながら、いつでもつぶせる産業としての役割を与えられてきたのだ。しかし、世界の人口が70億を超える時、最も重要な産業が何であるか自明であろう。安心・安全な水と食こそが、国の基本である安全保障の要である。そんな農業を海外に売り渡そうとする人々は、それが総理大臣であれ、経済界の大物であれ、売国奴でしかない。
 わが国の未来のためには、第6次産業が大きく花開いていかねばならない。今回の販売甲子園での快挙は、その確かな道筋を示している。KTCの生徒たちよ、夢をあきらめるな!ただし、これまでの社会のしきたりや、成功例をあてにするな!自らの知的財産をみがき、自らの感性と行動力を大事にせよ!









森 薫(もり・かおる)
学校心理士 日本ペンクラブ会員 日本文藝家協会会員
元昭島市立瑞雲中学校 通級情緒障害児学級 教諭
【専門分野】
非行問題、子育て支援、少子化問題、発達障害、部活動、子どもの思春期 家族カウンセリング、不登校問題、母親の思秋期、教育相談

主な著書
子どもを温かくつつみこむ思春期応援メッセージ

『親と子どもがともにそだつ
共育力』 学事出版  

定価 1,890円(税込)

~困難を切り拓く子育て応援エッセー~
わが国は子どもを大人にする力を失ってしまったようです。子どもに生きる力を育む「子本主義」社会の実現が求められています。

父さんの忘れもの

『十四歳ヒミコ』 大学図書出版
定価 1,575円(税込)

~母親に読んで欲しい思春期小説~
いじめ・援助交際・暴力・非行…思春期の峠で苦しむ少女たち。その少女たちが本当に欲しいものは?

子どもを温かくつつみこむ思春期応援メッセージ

『子どもを温かくつつみこむ思春期応援メッセージ』 学事出版
定価 2,100円(税込)

月刊教育誌「月刊ホームルーム」(学事出版)に連載してきた思春期に関する文章に加筆して、単行本化したものです。思春期の峠を登るために、何故、母親の笑顔が必要なのか?わかってもらえると思います。

父さんの忘れもの

『父さんの忘れもの』 学事出版
定価 1,575円(税込)

昭和30年代の九州の農村、経済的には貧しいけれど、精神的に豊かな子どもたちの生活がありました。今、日本人が何を忘れてきてしまったのか?何を大事にしなければならないか?親子で考えてみて欲しいと願っています。

<その他の書籍>
『ちばりよ!』あゆみ出版、 『友情の円陣』 労働旬報社、 『友情物語』 労働旬報社、 『いろはにほへと-新教師物語』 労働旬報社
※詳しくは各出版社にお問合せください。

森薫公演予定

1/26(木)15:40~ 川越女子高等学校 講演会
「ST気質の理解と対応」

会場:川越女子高等学校

1/28 (土) 11:00~ 昭島市立拝島第一小学校 保護者対象講演会
「発達障害の理解と自己肯定感の高め方」

会場:昭島市立拝島第一小学校



2008年4月、屋久島おおぞら高等学校及び、KTC中央高等学院の教育活動を心理、研究面でバックアップするために、KTC中央高等学院内に開設。森薫が所長を務めています。

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